都市化と技術的進歩の増大は、先端技術を取り入れたホームセキュリティー・システムの需要を押し上げています。またスマート・コネクティビティ、インターネット・オブ・シングス（IOT）、オートメーション、そしてセンサー技術の浸透と共に、近年ホームセキュリティ機器は、様々な機能を備え、モバイルのアプリケーションを使用したリモート操作さえ行える、より洗練されたホーム・ガジェットに発展して来ました。

新世代のホームセキュリティ機器は、近年の一般的な生活環境でのハザードを考慮し、居住者の生活を守るための機密漏洩や火災のリスクへの対応性能が明らかに向上しています。しかしながら、依然として安全性と使いやすさは、ホームセキュリティ機器における重要なサクセス・ファクターであると言えます。 

故に、エンド・ユーザーからの要求を満たすため、丈夫で耐火性があり、ユーザー・フレンドリーである製品を作り続けているホームセキュリティ機器のメーカーにとっては、安全かつデザイン対応力があり、加工しやすい材料を選択することは非常に大切です。

様々な業界のために多様な熱可塑性エラストマー製品およびカスタム・ソリューションを提供するグローバル・TPEメーカーであるKRAIBURG TPE（クライブルグTPE）は、ホームセキュリティ機器アプリケーションのために、高品質かつカスタム・エンジニアリングによる、THERMOLAST® K（サーモラスト K）AD1シリーズやFR2シリーズなどのTPEコンパウンドを提供しています。  

安全・安心を維持しつつ、付加価値を提供

KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K AD1シリーズは、粘着性のない良好な感触のソフトタッチの表面品質を特色としており、シール材、ハンドル、窓やドアのためのセンサー、ドアベル、スマート錠、ドア・セキュリティ製品に最適です。 

この材料は、ABS、PCやPC/ABSなどの極性熱可塑性プラスチックに対する優れた接着性を持ち、押出成形または射出成形により容易に加工が可能です。

さらなる優位性は、このコンパウンドは黒色で提供されますが、様々な色彩オプションへの原料着色が可能だということです。 

ハロゲンフリー・ソリューションの難燃性

KRAIBURG TPEのTHERMOLAST® K FR2シリーズのコンパウンドは、火災のリスクを最小化するよう、燃焼時に着火性のドリップを発生せず、電気・電子機器のような可燃性の製品における耐火性と自己消火性を可能にする難燃材料ソリューションです。    

その難燃性能により、このTPEコンパウンド・シリーズは、監視カメラや住宅用警報装置、コントロールパネル、バッテリーケースなどのケーブルホルダーや締結部品、グロメット、あるいはプラグやスイッチボックス、壁付コンセントなどのシール部品などの用途に使用可能です。 

THERMOLAST® K FR2シリーズの利点は、様々なアプリケーションを考慮し、PPへの優れた接着性を備えていることです。 

この材料はIEC 61249-2-21規格に準拠したハロゲンフリーのコンパウンドで、UL94 V0規格を1.5mmおよび3mmの板厚で達成しています。  

さらにこれらの材料は工程内リサイクルも可能であり、このことはTHERMOLASTR K FR2シリーズをサスティナブルなオプションとするものです。